時空を越えて繋がっておる

9月20日水曜日、ゴッホ展に行ってきました。


一部の作品が前期から後期への入れ替え初日だったからか、平日なのに人がわんさか。もうちょっとゆっくり観られると思ったのに少々がっかり。人気のある展覧会は仕方がないですね。

さて、15年ぶりとなるゴッホ展、前回は弟テオとの絆をメインにしたもので、観終って、何て不遇の画家だったの、と少々哀しい気分になったと記憶しています。今回は「巡りゆく日本の夢」と題して、ゴッホと日本との関係をメインにした二部構成です。
ゴッホが浮世絵に影響され、日本への強い憧れを抱きながらも、精神の破綻を繰り返し、結局一度もその地を目にする事なく死に至ってしまうまでの作品やその関連作品を展示した第一部「ファン・ゴッホのジャポニズム」。その日本から、ゴッホの絵や生き様に影響を受けた芸術家達が、ゆかりの地を訪ね、ゆかりの人との交流を重ねた資料や作品を展示した第二部「日本人のファン・ゴッホ巡礼」。
どちらも見応え充分。ゴッホの日本愛、日本人のゴッホ愛をひしひしと感じることができる良い展覧会でした。
因みに今回の音声ガイドは女優の常盤貴子さん。説明も音楽も無駄なく心地よく、更にこの展覧会を楽しませてくれること請け合い。是非ご一聴してみてくだされ。

以下、一部・二部併せてゴッホの作品以外で気になったモノをメモ代わりの羅列

溪斎英泉雲竜打掛の花魁、二代歌川芳丸新板虫尽、ゾラ生きる喜び、ロティお菊さん、ビング編藝術の日本誌、ロートレックディヴァン・ジャポネ、夾竹桃、月下三美人(?青い?ニトリ蔵?これは確認しなければならない)、アララギ、斉藤茂吉一向に澄みとほりたるたましひのゴオホが寝たる床を見にけり、クレポン…


購入グッズ(現金)

てぬぐい、扇子、マスキングテープ、カステララスク



また、無駄遣いをばしてしまい反省。
グッズ売り場もクレジットカードが使えないなんて痛恨の一撃だわ。

に、しても、今回目立ったのがニトリ蔵の絵画が結構あったこと。検索したら、ニトリホールディングスが小樽芸術村というのをオープンしており、ピカソやら岸田劉生やら棟方志功やら高村光雲やらガレやらイギリスのステンドグラスやらなんやらかんやら観られるらしい。しかも、使われている箱は歴史的建造物ばかり。旧拓銀小樽支店は、あの小林多喜二も勤務していたといわれる建物で、文学ファンも楽しめそう。行く気満々!

ステンドグラスで思い出したけども、旧丸井今井小樽店の一室には、小川三知のステンドグラスが組み込まれた衝立があったらしいのだが、あれどうなったのかな?いつも思い出しては気になって仕方がないです。まさかポイっ!なんてことしてないよね。どなたかご存知の方ご一報願います。

ってか、思い出して小川三知の事調べてたら、何とあの和光荘が一般公開されてる!!小川三知のステンドグラス観られるじゃん!絶対行きたい!いつから公開してんだ?え、え、え!?2015年からじゃーん!迂闊であった。ほぼ三年棒に振った。今すぐ観に行きたいが、どうやら予約が必要である。いつにしようか。むむむむむ。

どんどんあらぬ方向に。芸術の秋ですね。

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いなぞふ

粋で鯔背なおばあちゃんを目指しております。
偶に毒を吐きますが許して下され。
趣味は写真撮影。たまちゃんのお父さんくらい病的に写真を撮ります。