あだらすぃせんだっぎぃ
洗濯をすると、洗濯した物に茶色いビラビラしたものが付着してくる。
ここ2、3ヶ月、このビラビラくん退治に奮闘していたのだが、何をやってもダメな事に気づき、加えて、蓋の取っ手の部分も破損している。我が家の洗濯機、思えば約20年くらい使っている。そろそろ替え時か?
というわけで、2週間前に家電量販店へ洗濯機を物色しに行ったのである。
値段、容量、大きさ、形、性能から我が家にマッチングしそうな洗濯機を見極め、数ある中から選択された洗濯機をまじまじと見ていると、店員さんが語り掛けて来た。(今駄洒落言ったよ)
何だこのほっこり感。結構積極的に勧めてくるものの全く嫌味が無い。まるで日本昔話でも聞いている様な安心感だ。そうだ!店員さん、東北訛りだ。バカにしているのではない。朴訥とした語り口。あの太宰治や宮沢賢治もこんな風に話していたのかも知れないと思うと鼻息が荒くなる。変態か。
かの文豪達に洗濯機を勧められ(てはいない)、このまま帰れるわけがない。
買っだんだぁ、せんだっぎぃ。(決してバカにしてないです)
どうでもいいが、初めてこの洗濯機を見て運転手が言った一言が脳裏から離れない。運転手、父だが、今年喜寿を迎えたお爺ちゃんである。そんな爺さんが、今日もまた設置された洗濯機を見て、初めて出会ったあの時の様に瞳を輝かせ(たかどうかは想像するのみ)、再びこう言い放った。
「ピンク色で可愛いね♡」
乙女か。
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