サッポロビール博物館 其の弐

全然関係ないですけども、TYM(ザ・イエローモンキーの略)のライブから一か月も経ってたのね。ついこの間のことのよう。

つづきに参ります。

明治10年代のビール瓶です。コルク栓だった為、運送中に栓が抜けるという大失敗をしてからというもの、針金で留める様になったらしいです。スパークリングワインの様ですね。
因みに、明治天皇が日本人による日本製のビールを飲んだのはこの札幌ビールが初めてで、「重ねての所望を賜る」と言ってお代わりをした、というエピソードも残っているそうです。

レトロポスター。
主にその当時の人気芸妓さんがモデルになっています。下段左から二番目のモデルさんは当時日本一の美人と謳われていた赤坂の芸妓、萬龍さんだそうで、その美しさは、小学校へ入学した際華やか過ぎて他の子に見せられないと言われ、学校側から入学を拒否されたという逸話が残っているほど。美人も大変なんですね。

その昔、日本麦酒(ヱビス)、札幌ビール(サッポロ)、大阪麦酒(アサヒ)が合併し、大日本麦酒という圧倒的シェアを誇ったビール会社が存在していました。その後独禁法により再び分割してしまいましたが、先程のレトロポスター等にアサヒとサッポロのビールが一緒に描かれていることなどで窺えますね。

こちらは黒ラベルの歴史。左から年代順になっております。
元々は樽生として商品化されていたのが、いつの間にか黒ラベルとなります。当時ガラス瓶は貴重で盗まれる事も多く、瓶自体にラベルが印刷されていました(一番左)。その為中身が入った状態だとそのラベルが黒く見えていたことから、ビール好きの間で黒ラベルと呼ばれたのがそのまま商品名となった由来だそうです。
因みに生ビールと普通のビールの違いって今まであんまり考えた事が無かったのですが、日本における定義では熱処理をしているか、していないかになるそうで、昔は兎も角、現在は冷蔵技術の発展から、販売されているビールの殆んどがろ過処理をしており、ほぼ生ビールになります。しかし、これも日本の定義であって、元々の生とは「Draft」が語源となっていて、樽に詰められた出来たてのビールをビールサーバーから注ぐというのが本来の意味で、加熱、非加熱はあまり関係ないようです。

こちらは原料になる麦芽とホップです。偶にビールのおつまみに麦芽を出してくれる所もありますね。最近だとテレビ塔の下で開催されていたオクトーバーフェストで食べましたが、噛んでいると自然な甘みと香ばしさが出てきてとても美味しいです。

こちらはホップ。匂いのテイスティングです。
このホップの香りがいい匂いと感じるのはヨーロピアンな方なのだそうです。私は日本人なので、変な臭いとも思わないし、良い香りとも思わなかったです。

さて、またここで一休み。つづく。

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いなぞふ

粋で鯔背なおばあちゃんを目指しております。
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