体育の日
古い世代にとっては、体育の日といえば10月10日。元々は昭和39年の東京五輪開会式にちなんで設けられました。物心がついてからこの日に決まっていたので、今更第2月曜日とか言われても、、、という感じが何年も続いています。
さて、ここで疑問。前回の東京五輪は秋に開催されています。気候的にも選手の事を考えれば、この時期に開催するのが良いのでは?と単純に思うのですが、何故かオリンピックはほぼ真夏に行われています。
実はこれ、IOCの意向であるといいます。五輪開催立候補地の条件として、7月15日~8月31日の間に開催する様、求められるというのです。
何故?その最大の理由がテレビの放映権です。IOCの収入源の大半はテレビの放映権料です。
九月に入るとヨーロッパではサッカーのチャンピオンズリーグが激化、アメリカではNFLが開催される。要はテレビ局の都合なのです。
更に、その放映権の大半を、アメリカのNBCが落札しています。その金額約1200億ドル。ソチ五輪からまだ開催地未定の2032年の五輪までの10大会で1大会当たり120億円になります。日本はというと、平昌五輪から2024年のパリ五輪までの4大会で約1100億円。言うなればオリンピックの実権はアメリカが握っているといえます。
そう言われてみると、今年の平昌五輪、お隣の国にしては、決勝などの時間帯がおかしかったなと。過去の大会にしても、時差のない国で開催されているにもかかわらず、丁度働いている昼間の時間帯に決勝戦が行われたりしていて、なるほど納得しました。
五輪憲章というものがあります。オリンピックの基本概念が謳われたものですが、その一章の一部に「 選手の健康を守る施策を奨励、支援すること。」「スポーツや選手を、政治的あるいは商業的に悪用することに反対すること。 」というものがあります。
哀しい哉、まるで無視されていますね。
0コメント